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【リンクアット・ジャパン人事部】仕事のヒントvol.4 選択と集中

「選択と集中」という言葉は、誰もが聞いたことがあると思います。

とてもわかりやすい言葉です。「選択」は選ぶこと、「集中」は集めること。

何かを行うときに、きちんと「選んで、集中する」ことが大切だ。

漠然と、そんなふうに思って、深く考えることはないかもしれません。

「選択と集中」は、たしかドラッカーの言葉でしたね。

 

きちんと考えるには、ドラッカーがどんな文脈で、どういう意味で、

この「選択と集中」という言葉を使ったのか、それを確認することが必要です。

とくに「ドラッカーも言っているように、選択と集中とは‥」などと自説を補って言うときには。

 

しかし、選択と集中という言葉はすでに一般化しているので、ここでは、そこまでやりません。

あくまで、組織内で「選択と集中」という言葉が使われるときの留意点に絞ります。

 

「選択と集中」。わかりやすい言葉なので、組織でも共有しやすいことでしょう。

「われわれのキーワードは?」と聞いて「選択と集中」と答えられるようにする。

毎日、口を酸っぱく言えば、十日もすればできるようになるでしょう。

でも、これでは、言葉の表面的な共有です。大切なのは中身の共有です。

 

「選択で大切なことは?」「集中で大切なことは?」

といった問いに対して、組織に属するメンバーが同じように答えられること。

それが、言葉の中身の共有になります。

 

「選択」で大切なのは何でしょう?

それは、選択肢をすべて挙げるということです。

あらゆる可能性をすべて挙げ、その上で1つを選び取ることです。

実際、選択で大切なのは、選んだもの以外をすべて「捨てる」覚悟です。

選択とは、何を選ぶかでなく、何を捨てるかを決めることです。

 

そのためには選択肢をすべて挙げないと危険です。

捨てた自覚もないまま、大切なものを捨ててしまうことになるからです。

「選択」で大切なのは、選択肢をすべて挙げること、そして何を捨てるか決めることです。

では「集中」で大切なのは何でしょう?

必要なときに、必要なものを、必要なだけ注ぎ込む。これが集中の意味です。そして大切なことです。

幼少期に、愛情と知識を、いずれ社会のフルメンバーになれる程度に与える。

夏の早朝に、朝顔に水を、根腐れしない程度に与える。

大切なのは、与える時期、必要なもの、適切な量、をきちんと把握することです。

厄介なのは、それらを決めるのは、私たちではなく、対象となるものごと自身だということです。

私たちが出来るのは、それらのものごと(事)に力を提供する(つまり仕える)ことなのです。

(事に仕える、と書いて、仕事と読みます。)

それが「集中」ということです。

 

「選択と集中で大切なこと」に戻ります。

選択肢をすべて挙げる。

何かを選ぶことは、それ以外を捨てることだと覚悟して、何かを取る。

選び取ったことを成功させるため、必要なときに、必要なものを、必要なだけ提供する。

 

以上です。これが「選択と集中」で大事なことだと思います。

更新日:2019/09/11